亡き祖母の畑にジャガイモを植えて、時々手入れに行くだけのゆるゆる農業を行っていました。

この時に見つけた、植えていない野菜。
ご近所さん情報によると冬瓜じゃないかということで、大きくなるまでそのままにしていました。
***
実は台風の影響で近くの川が氾濫し、畑も被害に遭っていたのです。
畑に向かうと、水が付いた部分の葉は枯れ荒れていました。
唯一植えていたジャガイモの収穫は終わっていたので良かったのですが、冬瓜と思われた実はそのまま。
水がついたせいで一部腐りかけているものもあったのですが、比較的きれいに残ったものを数個持ち帰りました。

せっかく実った謎の野菜。
おばあちゃんの大切にしていた畑の野菜。
少しでも味わいたい!
冬瓜なら、家族も大好きなポタージュにしようと実を切ってみる。
!!!!!
メロン!!!
キッチンにメロンの甘い匂いが広がりました。
そうです、冬瓜かと思ったそれは、プリンスメロンだったのです。
私は昔からメロンが大好物。
それもあってか、祖父母は畑でプリンスメロンやまくわ瓜を作ってくれていて、毎年とても楽しみにしていました。
祖母が畑をしなくなって数年。
どうしてプリンスメロンが実っているの?
周りの畑にプリンスメロンを育てている場所はなく、他の畑から種が飛んできたということは考えにくい。
鳥の仕業?
けれど私には、以前蒔かれたプリンスメロンが祖母亡きあとも毎年実をつけ、その実が付けた種がまた新たに命を宿していたという気がしてなりません。
スープを作ろうとキッチンに立った私でしたが、プリンスメロンをカットしてオヤツタイムに突入です。
果物好きの次男も寄ってきました^^
まだ少し固かったけれど、じんわり甘くとても美味しいメロン。
二人で、美味しいねぇとしっかり味わいました。
おじいちゃん、おばあちゃん、ありがとう。

さて、もしその仮説が正しいとするならば、自然の力のなんと偉大なことでしょう。
川の氾濫によってプリンスメロンも被害を受けてしまったのですが、来年以降はどうなっていくのだろうと少し期待をしているところです。
荒れ果てた畑を耕すことろから始め、ジャガイモ・プリンスメロンを収穫することができました。
周りの畑のように雑草を丁寧に抜いて、真っすぐに畝を作って、毎日こまめにお手入れができたわけではありません。
けれど、整っていない、人の手が入りすぎていない畑での発見もありました。
例えば、植えていない手入れもしていないプリンスメロンが美味しく実っていたこと。
それから、雑草が生えることで上手く影が作られ、ジャガイモに太陽の光が当たらないようになっていたこと。(ジャガイモに太陽光が当たると実が青くなり、天然毒素が増えて食中毒を起こすことがあるため)
雑草だらけの畑を耕した時には土の中にミミズがたくさんいて、豊かな土になっていたこともあります。
手を加えない、自然の力で植物がなってくれたら、こんなに素晴らしいことはありません。
農薬で虫を排除する必要もなく、土地に合わない肥料によってその場所の微生物等の生態系を壊すこともありません。
かといって、全て自然に任せるままでは、食べていくだけの野菜を収穫することは難しいのかもしれません。
畑に携わったことで、数冊の本を読み新たに得られた知識もあります。
それ故、一体何が正しいのだろうと頭を悩ませることになりました。
慣行栽培(今主流となっている農薬を使った方法)、有機栽培(化学肥料を使用せず有機肥料よる方法)、自然栽培(人が手を加えず行うもの)に、無肥料栽培(有機肥料も使わない、その土地の雑草等を栄養にする方法)。
様々な方法があると知りました。
まだまだ学びが必要です。
おっと!ついつい、何が正しいのかについて考えてしまうところでした。
知って、自分なりの納得できる地点を探っていきたいと思います。
正解なんてないのでした^^;
すぐに黒か白かつけたがる癖も直していこう。
また新たに野菜も育てたいし、最近は【種】についても興味が出てきました。

高校生の時に種の会社を立ち上げた小林宙さんの会社HPです。
本も出版されています。
衝撃!!!
15歳の頃の自分を振り返ると・・・・・汗。
いつかお伺いしたい、育てたい。
あぁ、忙しくて楽しい^^


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