建築士の考える【本気の土地探し】土地を検討する際のポイントまとめ

住まい

持ち家率のかなり高い地方に住んでいます。

結婚→新築の流れがスタンダードで、知り合いにも賃貸の人は一家族のみ。

私は建築関係の仕事をしていますが「自分で設計した家を建てたい・・・」という夢がありそうで無し!ナインカーイッ

なぜなら、家族形態は変化するもので、二人から子供が生まれて増えて、子供が巣立って減って。必要な部屋数も、その時利便性の高い地域も変化していくと認識していたからです。

老後無駄に広い家は掃除だってメンテナンスだって大変です。

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私とは反対に、新居にあこがれを持つ夫。行動力の塊の夫によって土地探しが始められました。私も賃貸に強い希望があったわけではないので、隣で土地情報をみるように。

結果、お家建てました。タテタンカーイッ

 

本業である建築士の知識と自らの土地探しの経験を元に、ベストな出会いを見つけるための方法についてお伝えします^^

これが正解ではありませんが、少しでもお役に立つことがあったら嬉しいです。

土地の探し方

不動産屋訪問

まず、一番に思いつくのは不動産屋を訪ねることでしょうか。そこがなければ始まらない。

ですが注意が必要です。

不動産屋さんも初めてのお客様に良い情報は見せません!(違うところがあったらすみません汗)

というのも、長い期間土地を探されている方も多く、そういう方は不動産屋と顔なじみになってきます。人気の高いエリアや好まれる条件も集中するので、当然長いお付き合いの方に良い情報は優先的に流れていきます。

一般のお客様と同様に建築会社も土地探しをしています。自社のモデルハウスや建売住宅を建てるため、若しくは顧客から土地探しの依頼を受けているなどで、取引の多い会社へ情報が優先的に渡されることも多くあります。

ライバルが多い中、とにかく自分達の優先順位を上げてもらうことが大切です。

いくつか不動産屋をまわって、気の合いそうな会社or担当者さんがいたらこまめに連絡を取るようにしましょう!相手も仕事とはいえ心のある人間。仲良くなって良い情報を教えてもらいましょう♪

建築会社を決める

好きな建物のテイストや会社の方針で気になるところがあれば、土地が決まっていなくても積極的に問い合わせるのも一つの手です。

先程少し書きましたが、建築会社が不動産屋と連携を取っていて、一般に公開される前の土地情報を見られることがあるからです。

土地探しからお手伝いしますと謳っているいる会社さんなら力になってくれることも多いはず。

建築会社に相談することで、専門的な土地情報(防火地域や条例、道路関係等)も併せてチェックしてもらえ、土地が決まった後の進行もスムーズになります。

自分の足で探す

今や、ネットでなんでも調べられる時代。Googlemapのストリートビューを使えば足を運ばずとも敷地の様子が分かってしまいます。タイムラグには注意が必要ですが。

不動産屋のHPで様々な土地を見ることができ、掘り出し情報があることも!

まずは、既出の情報なら全て把握しているくらい現在の市場を頭に叩き込むことをお勧めします。こうすることで、「あそこの土地は全面道路が狭いからNG」ですとか「あそこは通勤に不便だからNG」などNGである理由を整理できます。ご家族、ご夫婦で何がNGかを認識しておくことは、急に良いかも!?という土地が浮上した際にスムーズな決断につながります。(人気の土地は公開と同時に売れてゆきます)

また、住みたいエリアが決まっているなら、空き地はないかご自身で歩いて探すのも効果ありです。

お客様の中には、平日ポケットに飴を忍ばせて歩き回り、ご近所の方に飴を配りながらコミュニケーションを取り、直接情報収集されたというツワモノまで。すごい!

その方はご近所さんと仲良くなり、知り合いの知り合いが土地を売ろうとしている!という情報を入手され無事新築されました。ついでにそのお知り合いの会社で働くことも決まり、自分の足で土地と仕事を手にされていました~拍手!

本当に良い土地かしっかり確かめよう!

さて、次に候補地が見つかった場合の次の一歩について、です。

不動産屋から紹介されるのも、HP等で写真が掲載されるのも、大抵日中の土地が確認しやすい時ではないかと思います。しかし、本当に見るべきは、、、

いくら日中が良さげでも、夜はどうでしょうか?街灯はありますか?人通り・車通りはどうですか?

また、音はどうですか?以前候補に挙がった土地に夜行ってみると、大学生の寮が近くにあり、友人たちが集まって大騒ぎ!なんてことも。日中は学校があって静かですが、夜友人宅に集まって盛り上がり・・・ということみたいです。青春だしOK♪と思える方はいいのですが、その辺も訪問する時間帯を変えると見えてくるところです。

悪天候時

雨できれば大雨の時も見ておくとよいです。

微妙な地面の傾斜によって雨水が敷地や道路に溜まっていませんか?側溝から水があふれていませんか?近くに大雨で水が溢れそうな用水はありませんか?

また、雪の多い地域であれば、融雪装置や自治体の降雪時の対応、雪を捨てる場所は近くに確保できそうかといったことを予測しておくのも大切です。

曜日

平日と休日でも環境に違いが出ることがあります。

土日は静かにしたい方、それは叶う土地ですか?検討の時間があれば、曜日を変えてみてみるのも一つです。

***

ここまで細かなチェック個所も書きましたが、完璧な土地というのはなかなか出会えるものではありません。色々な土地を見学することで、ここは妥協できそう・ここは絶対に譲れないということを整理し、最終的にはフィーリングも大きな決め手になると思います。

土地探しと結婚は似ているって言いますもんね。デメリットも含めて相手(土地)をどう思えるか・・・深い。

専門的な点や細かな点で分からないことは、不動産屋さんに聞いてみる担当者によって親切に教えてくれるかもしれません。

不動産の動く時期

これについては、「春」です。

以前に聞いた話ですが、お正月に親戚一同で集まった際、あの土地どうするの~?という話になり、それが進んで実際に売りに出されるのが春頃になるということらしいです。ナルホド!

解体が必要な建物が残っている場合

近年、ゴミの処分費が急激に上がっており、分別も厳しくなっていることで解体費と呼ばれる既存の建物を壊し撤去する費用も上がっています。

土地によっては建物がそのままの状況で売りに出されることもありますね。

その際、今ついている金額よりお値引きしてもらえる事も多いそうです!売主も建物を残したままという負い目?もあるようで、、、交渉の余地有と聞きましたので、売主さんのご機嫌を損ねないよう、協力していただけませんか???というニュアンスで不動産屋を通してお願いしてみるのも良いかもしれません。

例え値引額が数十万円でもバカにはなりません、不動産取得はもちろん、建築費でも様々な諸経費があり、本体工事以外でも多くの金額が動きます。お値引きの可能性があれば少しでもお願いしてみましょう。

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いかがだったでしょうか?

我が家は無事に新築し5年ほど経過しました。造成地といわれるような一斉に土地を開拓して整った土地ではなく、昔からある集落の一角に空いた土地を購入し住まわせてもらっています。

昔からの集落はあまり人気がなく、土地も価格も歩いて数分にある造成地と比べてかなりお得に購入できました。

これは、先日家の前に置かれていた八朔。誰でしょうか~?笑。絶対ご近所さんなのですが^^;

頂いたうち半分は食べて、まだこの量!

他にも、キャベツやぶどうのお裾分け歴もあります。

昔ながらの決まりがあったりと少しだけ大変なこともありますが、ご近所さんと顔見知りというのは住んでいて安心感があります。会ったら必ずご挨拶するのも気持ちがいいし、子育てにもGOOD!

人によって色々な優先順位や希望があるのは当然。より柔軟な視点で土地を見ることで思いがけない魅力が感じられるかもしれません。

土地探しはご縁のものだと感じます。

良いご縁が巡ってきますように☆

クリックとっても嬉しいです。ありがとうございます!

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