2025年1月31日、最後の出勤を終えてきました。
ここ一ヶ月は、仕事の合間を縫ってお世話になった方々へご挨拶。
必ず聞かれる、「次、決まってるの?」という質問。
答えはNO。
働かなくてもよい家庭事情なのかというと、
「働かないと無理!」
と即答できるくらいの我が家です。
*****
次男が8ヶ月の頃からお世話になっていた会社。
当時、会社を立ち上げるにあたりスタッフを募集していて
知人から紹介されてお手伝いにいくことになったのでした。
子連れでよいから、という有難い言葉。
抱っこ紐やオモチャを持って通った日々が懐かしい。
そんなわけで、6年8ヶ月ほどパートとして勤務させてもらいました。
長男出産前も工務店で働いていて、激務過ぎてもう建築業界には戻らない!と決意していたはずなのに、またしても建築業界へ。
けれど、子どものことも考慮してくれ、大変ながらも充実感や達成感を得ながら過ごすことができました。
今となっては良かった思い出が沢山思い出されます。
気持ちに余裕ができたからかもしれません。
良い思い出と言いながら、急な締め切りや対応に追われ、
帰宅後も子供の相手をしながら夜中まで作業したり、お客様とやり取りしたり。
子供の成長と共に勤務時間も増やし、担当物件を持ちながら、自分の中ではハードワークに立ち向かっていたつもりです。
*****
立ち上げ当時、社長と私、時々奥様という体制で進めてきた会社でしたが、
お客様が増えると人員不足になってきます。
これまで新しいスタッフさんが入ったり、会社の方針が変わったり、こまかな方向転換を沢山乗り越えてきました。
ずっと働いていると、理不尽さや疑問に感じること、やりがいを見出せなくなることもしばしば。
些細な事があるのは当然ですが、どうしても納得できないことや【パートだから】という括りによってやっている業務が評価されないことにも疑問を感じるようになりました。
私には将来こうなりたい!という目標があって、その一つが
「生涯働いていたい」ということです。
その為には絶対に専門性を身に着けていきたい。
***
様々な転換期を迎える中で、
・何のために働いているんだろう
・誰の為に働いているんだろう
という疑問
更には
・このままここにいて専門性があがるのか?
という不安。
終盤は会社の一方的なスタッフの解雇(私にはそう感じられた)によって、私は専門性のある業務から他のスタッフのフォローや雑務へ移行していきました。
あくまで正社員ではない、パートだから仕方がないのかもしれません。
細かな点に気が付いてしまう性分というのもあるかもしれない。(いや、細かな事に気が付けると表現しようー)
幾度となく「もう辞めよう」と思いながら、仕事がなくなる不安や、いつも助けてくださる尊敬できる職人さんやお客様にも恵まれ、だましだまし過ごす日々。
そんな中で決断できたのは、とあるノートがあったからでした。
子供の成長を記録したり、もらった手紙を張り付けたり、子どもに対して怒ってしまったことや反省点を書いてみたり。
美味しかったお店のカードや旅行のスケジュールなどなんでもメモしています。
そこに、仕事であった不安や不満を日付と共に書いていきました。
反対に、仕事で嬉しかったことや頑張ろうと奮起したことも書き込みます。
2~3年「経験を積むために頑張るぞ!」と「もうダメかも」を記録して書き続けてきて
そうすると、いつも同じことで悩んでるという事実が明確になってきました。
不安不満が解決できることなら頑張れるけれど、会社という組織の中で叶わないこともあります。
頑張る気持ちも大切にしつつ冷静に見極めていきました。
***
そんなある日、自分が深く関わっていた物件がまとめて引き渡しを終えることになりました。
お世話になった会社なので、できるだけ関わった物件は最後までやり切りたいという気持ちがあって、
それらが手を離れることをきっかけに深く今後について考えることになります。
そして、これまでのノートで自分の気持ちや将来性を冷静に考慮して
この度、「辞める」決断ができたのです。
辞めると決めてからも、これからどうするか決まっていない状況下では不安に襲われることもしばしば。
そういう時もノートを見返すことで、
そうだよ、この理由で辞める決断をしたんだし、
続けることにしてもまた同じことでモヤモヤするんだから
この決断が最善だったんだよ
と自分に言い聞かせることができました。
自分の気持ちは自分にしか分かりません。
誰かに相談しても、細かなニュアンスや気持ちの変化をすべてを理解して判断してもらうなんで到底無理です。
一番の味方、理解者は自分自身しかいない。
感じた気持ちを書き込んで、自分と会話し気持ちを調整しながら進められたおかげで、大きな一歩を踏み出すことができたのだと思います。
生きていると仕事や学業、育児に家事に人間関係、様々な悩みが尽きません。
家族や友達に話すことで気持ちがスッキリして進められるのなら、それも良し!
けれど同じことで悩み続けていたり、何かを変えたい!解決したいと思ったら、
自分の気持ちを感じたままに吐き出して、過去・現在・未来の自分としっかり会話していくことが大事なんだな、というのが今回明確になったことでした。
以上、どうやって辞める決断をしたのか、について書いてみました。
まだまだ別の面で不安なことはありますが、どうにかなる予感でいっぱいです。
今後についても、また書いていきたいと思います。
コメント