三年生になった長男。
彼が小学一年生で初めての遠足に参加した時のお話です。
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同じ保育園の子も、近所の一番仲良しの子も同じクラスになって少しほっとしていた一年生の4月。
初めての遠足を前に、
「お弁当何がいい?」
「どこの公園行くの?」
会話が弾みます。
絶対に寝坊はできないと、私も気合を入れてお弁当作りに臨んだ初めての遠足でした。
遠足先は、夫の職場のすぐ近く。
夫は時間の融通が効く仕事の為、何気ない気持ちで公園の横を通ってみたそうです。
するとそこにいたのは、ひとりぼっちの息子。
仲良しのお友達はみんな一緒に遊んでいる中、一人手持ち無沙汰にウロウロ。
心配性の私とは反対に、夫はかなり楽天的。
大丈夫大丈夫、心配し過ぎ!となだめられることが多いのですが、この日だけは違いました。
明らかにひとりぼっちで、浮かない表情をみたそうです。
固まった夫と息子は目が合ってしまい、気まずそうに目をそらして歩いていってしまったと。
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この話を聞いて、私は胸が張り裂けそうでした。
どちらかというと大人しくてガンガン行くタイプではないけれど、知っている子もいる、何なら仲良しのお友達もいるのにどうして一人だったの?
楽天的な夫も深く落ち込み、二人してどんより。
その日の夕食時、何気なく話を聞こうにもはぐらかされて真相は闇の中となりました。
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その後、仲の良いママから驚くべき相談が。
うちと同じで、遠足で独りぼっち。
クラスでもグループができたりと悩んでいるようでした。
遠足の話はあまりにもそっくりで、その話を聞いて少し冷静になれたのでした。
我が子のこととなると感情だけで突っ走ってしまう頭も、そのママと話して状況を客観的にみることができたようです。
ひとりぼっち=さみしい・かわいそう、ではないと。
一瞬を切り取って、その前後も知らずに判断し、勝手に心配するのもおかしいし、
遠足ではお友達と楽しく遊ばなきゃいけないこともありません。
今となってはそう考えられるけれど、その時は余裕なんてなかったなぁ。
息子は、休み時間も誰かと常に一緒でなきゃいけないことがないようです。
一人でボーっとしていることもあれば^^;家感。。。
一人で図書館に行くこともある。
今日は本読みたかったのに、鬼ごっこに誘われたと不満そうなときもあれば、
みんなと鬼ごっこ楽しかった~という日も。
周りに合わせ過ぎず、自分のペースで過ごせているみたい。
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マイペースすぎて放課後まで色々残っていることもあるようですが・・・
春になる度、当時の遠足のことは思い出します。
正直今でも心臓がギュッとなる。
でも、息子のことを信じて見守るしかない。
助けを求めてきたり、悩みを打ち明けてくれたり、様子がおかしいなと感じたら
その時は思いっきり(心の中で)心配して、いくらでも話を聞こうと強く思っています。
自分のことは踏ん張れるけれど、代わってあげられない可愛い子供;;
色んな事を乗り越えて、強くなっていってほしいと思います。
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